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ママ振袖リメイク

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成人式に【母の振袖】を着るお嬢様の気持ち

名古屋の呉服店「きものやまなか」です。

 

成人式に「お母様の着物」を着る方が増えていることは、このブログで 何度もお伝えしていますが、お嬢様ご自身は どんな お気持ちなのでしょうか?

 

以前なら、

 

「え~~~っ みんな “今どきの振袖” 着てるのに~ 私だけ ママのお古なんて、絶・対・ヤ・ダっ!!!」

 

なんて感じが 多かった気がします。

 

そのため、帯や小物を 必死にアレンジして お嬢様に 納得していただくまで、かなり大変でした(笑)

 

名古屋の方には「お嫁入りの着物」をはじめ 他の人より 豪華で派手に という考え方が あり、他には負けたくないという気持ちが 根強くあります。

 

そのため、お母様の時代には、

 

「お隣の 〇〇ちゃんは、80万円する 総絞りの振袖を 買ったらしいよ」

 

と聞けば、多少無理をしてでも それ以上の 晴れ着をそろえたものです。

 

しかし 最近では、

 

「ママの振袖 着てみたい!」

 

と、お嬢様の方から進んで、「ママ振り リメイク」を 希望されるケースが増えてきました。

 

これは「ママふり リメイク」が、新品購入・レンタルに次ぐ、3つ目の選択肢として、多くの方に浸透してきたからではないでしょうか。

 

「ママの きもの」なら、成人式の会場で、誰の着物とも カブりませんし レンタルよりも お安くすみます。

 

また「やまなか」に御来店される ほとんどのお嬢様が、私のブログなどで「お母様の晴れ着」が ステキに甦る事例を 御覧になっており「古くさい」というイメージは、ほとんど持っておられません。

 

そして中には、

 

「ねぇ~ 成人式が安くついた分、車かって♪」

 

と、ご両親に 上手におねだりをする「かしこい お嬢様」も 多数おみえです(笑)

 

母の着物

 

このように「昔のものを、大切にして使う」という考え方は、お母様だけでなく お嬢様の世代にも 広がってきています。

 

また、お母様のお気持ちとしても、以前なら ご自分が 新しい「きもの」を 買ってもらったのに、お嬢様には、お古を着せることに「後ろめたさ」を 感じる方も多くおられました。

 

しかし、最近では、何十年たった今でも、充分 着る事ができる 晴れ着をつくってくれた ご実家の おじい様と おばあ様に感謝し、

 

「娘の着物姿を 見せてあげ、おじいちゃん、おばあちゃんを 喜ばせてあげよう。」

 

というお気持ちのほうが 強くなっている様に感じます。

 

同じ「ママ振リメイク」でも、数年前と今とでは、お客様のお気持ちも 少しずつ変化してきています。

 

私としても、その時代に合ったサービスを 名古屋の皆様に御提供していきたいと考えておりますので、何か「こうしてほしい」という御要望がございましたら 是非ともお聞かせ下さい。

 

どうぞ宜しくお願い致します。 6代目 山中邦彦

 

母の振袖で成人式を迎える「お嬢様の気持ち」