呉服屋として3代続く【永いお付き合い】
2012年06月17日
長者町の呉服問屋「きものやまなか」 の山中邦彦です。
こちらは、知立市にお住まいの 倉地 智明(ちあき)様 の 成人式の時のお写真です。
白地に「朱赤とグレー」の素敵な色合いですが、このお振袖は 30年ほど前「きものやまなか」にて、お買い上げ頂いたお品です。
さらに こちらのお写真は、倉地さまの「お姉さまの結婚式」ですが、この時も妹様として このお着物を お召しになっておられます。
また、花嫁姿のお姉さまも、成人式の時には この「白地の振袖」を着られたそうです。
そして今回は このお着物を、倉地さまのお嬢様 佐弥(さや)様用 に、あらためて甦らせるお手伝いを させて頂きました。
親子3代にわたり、お着物のご用事を頼まれるというのは、呉服屋にとって「最高の喜び」
それが、私共でお買い上げ頂いた御品なら、なおさらです。
30年ものあいだ、大切に保管していただき、
娘にも、ぜひ着せてあげたい ――
という倉地さまの「お気持ち」と「ご期待」にお答えするためにも、私には大きな責任がございます。
そのお振袖と 倉地さまの事を、よくわかっている呉服屋にしかできない コーディネイトをと思い、私なりの ご提案をさせて頂きました。
ただ、お嬢様の佐弥様は お母様よりも お背が高く お美しい黒髪が印象的な、本当に綺麗なお嬢様。
とくに、パッチリとした美しい目元の雰囲気は、まるでモデルさんのようです。
もしかしたら、お母様の帯や小物のままだと「佐弥さまの雰囲気」に お着物が負けてしまうかも知れません。
そのため帯は、金地の重厚な雰囲気のものを。
小物も、黒と朱赤のインパクトのある色合いで アレンジしています。
お着物の良さは そのままに「お嬢様のお美しさ」と調和すると、どうなるのか?
どうぞご覧ください。
どうでしょう?
佐弥さまの「美しさ」が引き立つ、ステキな お着物姿になったと思います。
そして、お写真を撮り終えた 倉地さまは、このまま脱いでしまうのは、もったいないという事で・・・
佐弥さまの晴れ着姿を、誰よりも楽しみにされている おじい様と おばあ様のもとに直行!
おじい様はスーツ姿で、佐弥さまをお迎えになり、ご自宅の前で お写真を撮影されました。
お嬢様お2人が 何度もお召しになり、さらに お孫様にまで着て頂いた「白地の振袖」
おじい様と おばあ様の「想い」が、たくさん詰まっているからでしょうか。
お二人の隣に並ぶと、さらに輝いてみえますね。
平成24年1月御成人 倉地 佐弥さま
お父様・お母様と御一緒に
お母様からの御感想