renewal

ママ振袖

一覧に戻る

「ひいおばあ様」の振袖ふたたび

80年前の青色アンティーク振袖

きものやまなか店主の山中邦彦です。

 

今回は昭和初期(1930年代)につくられた貴重な振袖をご紹介させて頂きます。

昭和初期80年前の青色アンティーク振袖昭和初期の振袖

 

鮮やかな青色に御所車が描かれたこの振袖は、犬山市の兼松さまよりお預かりした「ひいおばあ様」の衣装です。

 

兼松さまは、3年前にもこれとは違う80年前の振袖で成人式をお迎えになられました。

 

兼松さまご紹介ブログ記事

 

昭和初期80年前の青色アンティーク振袖の八掛

 

今回のお預かりした振袖も見事で、着用してもほとんど見えない八掛(裾まわりの裏地)にまでしっかりと絵柄が描かれています。

五瓜に唐花 抜き紋 家紋

 

また近年は振袖に紋を入れることはありませんが、兼松さまの振袖には「五瓜に唐花(ごかにからはな)」の抜き紋が、五つ紋で入っています。

 

紋が五つ入った着物は第一礼装と呼ばれ、もっとも格が高いとされています。

 

きっと当時は、いろいろなお祝い事で、ひいおばあ様がお召しになられたことでしょう。

 

 

昭和初期80年前のアンティーク振袖用長襦袢 朱色 鶴松柄

昭和初期80年前のアンティーク振袖用長襦袢 朱色 鶴松柄

 

さらに振袖の下に着る長襦袢には、松竹梅のおめでたい柄が描かれ、鶴には刺繡も施されています。

 

昭和初期にこれだけ素晴らしい衣装がつくられていたのが、本当に驚きです。

 

当店では来年ご成人をお迎えになるお嬢さま用に、お直しと小物のコーディネートをさせていただきました。

 

 

昭和初期80年前の青色アンティーク振袖

昭和初期80年前の青色アンティーク振袖

 

とても綺麗なお嬢さまで、80年前の振袖を美しく着こなしていらっしゃいます。

 

振袖帯結び ヘアスタイル

 

帯も、ひいおばあ様の丸帯を使い、格調たかい雰囲気になりました。

 

そして最後には、お姉さまの時のように家族写真も撮影されています。

 

成人式前撮り家族写真 昭和初期のアンティーク振袖 黒留袖をリメイクした洋服

 

 

ちなみにお母様が着ておられる衣装は、伯母さまの黒留袖をお洋服にリメイクされたものだそうです。

 

着物も洋服も、昔の衣装を上手に活用されていらっしゃいますね。

とてもステキな家族写真です。

 

兼松さまには、今回も貴重な衣装に触れさせていただき感謝申し上げます。

 

本当にありがとうございました。

 

きものやまなか6代目店主 山中邦彦

この記事を書いたひと


きものやまなか6代目店主の山中邦彦です。

お着物のことならお気軽にご相談ください。

X(Twitter)Instagram

 

ママ振り専門店「きものやまなか」

きものやまなか店舗外観

「きものやまなか」では、今回ご紹介した兼松さまのように美しく甦らせます。

 

詳しくは下記ページをご覧ください。

 

愛知県名古屋市のママ振袖リメイク専門店きものやまなか

名古屋市のママ振袖専門店きものやまなかインスタグラム