お母様の振袖の【小物のコーディネイト】の方法
2014年11月25日
成人式の振袖用小物のコーディネイト
今回は「お母様の振袖」の小物コーディネイトについてです。
また 新作の振袖を購入したり レンタル(貸衣装)されるケースでも、小物次第で雰囲気が変わりますので、ご参考のためどうぞ御覧ください。
さて以前このブログで ママ振袖のコーディネイトをする際は、順番として まず最初に「帯をどうするか」を 決める事が 一番大切と お話いたしました。
お着物と帯が決まりましたら、次は 帯揚げ・帯締め等の小物をアレンジしていきましょう。
帯揚げ・帯締めのコーディネイト
最近の成人式用の帯揚げ・帯締めは、
● 何色もの色が使われていたり
● パールなどの 飾りや刺繍をあしらったり
● 途中から房が何本にも分かれていたり
とくに最近の振袖用の帯締め・帯揚げは原色系のしっかりとした色合いが多く、お母様の時代では考えられなかったような 斬新なデザインが登場しております。
もし、お母様の時の雰囲気が お嬢様のお好みでないのなら、これらを新しくする事により古典にもモダンにも 魅せる事が可能です。
また 新作購入やレンタルの場合でも、昔は着物と帯が決まれば 後は「お店の方に任せて終わり」みたいな感じでしたが、最近は最後の小物まで1点1点こだわってお選びになるお客様が増えてきました。
とくに帯締めは体の中心に位置し、全体のイメージを決める上で大きな役割を果たし、当店にママ振袖リメイクの御相談でお越しになるお客様は、ほとんどの方が新しい帯締めにご変更されます。
この時のポイントとしては、お着物や帯の中にある色を小物にも取り入れましょう。
そうすることで、自然なコーディネイトにつながります。
また、お着物の地色と同じ色の帯締めを合わせた場合、全体の雰囲気に馴染み優しい感じに、またお着物と地色と全く違う色を合わせた場合は、帯締めが強調されより締まったイメージになります。
どちらにされるかは お客様次第ですが「赤と黒」「緑とオレンジ」など正反対の色合いを合わせてみて、イメージの違いを比較してみると良いと思います。
重ね衿・刺しゅう半衿
次に重ね衿と刺繍半衿についてですが、これらは お顔に一番近いアイテムですので、お顔うつりの印象に とても大きな影響を与えます。
お母様の時代では、衿もとに真っ白で柄のない半襟を使う事が多かったのですが、最近では、刺繍が施されていたり 色鮮やかな半衿が 大変人気です。
昔の写真撮影では全身のお姿を1~2枚撮る程度で、衿元にどんな小物をコーディネイトしているかは ほとんど 分かりませんでした。
しかし最近は、お顔だけのアップの写真を撮ることも多く、衿元にどんな柄の半襟や 重ね衿を 合わせているかが、バッチリと わかります。
そのため、半襟や 伊達衿は 全体の印象の決める上で とても大切なアイテムです。
お草履・バック
最近のお草履は、鼻緒や台の形も改良されており、長時間履いても疲れにくい構造になっています。
そのため、
● 何度も履いたので痛んでいる
● お母様とお嬢様の足のサイズが全然違う
● 鼻緒が痛くて歩きづらかった
という場合は、ほとんどの方がお草履を新調されます。
傷んでボロボロになった鼻緒
すり減った草履のウラ
またバックについても、昔のものは厚みがなく「入れたい物が ほとんど入らない」という経験をされた方も、多いのではないでしょうか?
最近のバックは デザイン的にもオシャレで、なおかつ厚みもあり、スマホ・お財布・お化粧道具などのアイテムが、ほとんど入るようになっています。
もしご予算が許すようでしたら、こうした小物も 新しくされる事を お勧めいたします。
ただ ひとつ注意して頂きたいのが、最近は どこの呉服屋さんでも お草履とバックは、単品ではなく、セットでの販売が主流になっていますので 覚えておいてください。
さて、コーディネイトについては 以上ですが、これらの小物を いざ合わせようとした時、やはり皆様だけでは難しいと思います。
小物アレンジを成功させるには 皆様のご要望を
● 豊富な品揃えの中から
● お嬢様の好みに合わせ センス良く
● ご希望のご予算内で
提案してくれる 呉服屋さんの存在が 不可欠です。
そのため、以前も お話したように「お店選び」というのは 本当に重要。
また、私たち呉服屋にとりましても この作業は、センスを問われる 一番の腕のみせ所でもあります。
今までの経験でも、お客様のお好みどおり アレンジが決まると、最初は 「こんな振袖いや!」と、おっしゃっていたお嬢様が「早く、写真とりたいな~♪」なんて 言って頂けるので、そんな時は この仕事をしていて本当に良かったと思えます。
さて、本日ご紹介させて頂くママ振リメイクのお客様は、流 彩友里 (ながれさゆり)様 です。
実はこの鮮やかな ブルーの振袖は、2年前にも お姉さまの 麻奈美さま用 にリメイクさせて頂きました。
この時は 帯も新しく させて頂いたので、とっても お美しく素敵に 仕上がりました。
お姉さまの時は、衿元をしっかりとした 紫色を中心に コーディネイトさせて頂きましたが、今回は 彩友里さま用に、レモン色や ピンクの小物を使い、少し優しいイメージで 可愛く アレンジさせて頂きました。
こちらが 完成のお写真です。
とても 可愛いですっ!!!
振袖と帯が同じでも 小物を 変えるだけで 本当に雰囲気が変わりますね。
最近は、このようにママの振袖を姉妹で着る方が とても増えています。
このブログを御覧の皆様も 流さま のコーディネイトを参考にして、ぜひ ママ振リメイクに挑戦してみてくださいね。
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