大切な着物の【上手な保管と方法】
2012年06月14日
和服に染みやカビを生えさせないポイント
何十年ぶりに着物を タンスから出してみると・・・
なんて事に、なっていないでしょうか?
大切な晴れ着が、染み・カビ・虫食いで、タイヘンなことになっていたら 本当にショックですよね。
振袖の染み
裏地の変色とカビ
虫食い
こうならない為にも、大切な着物は きちんとお手入れと保管をしたいものです。
染み・カビから着物を守る5つのポイント
① 大切な着物にはガード加工をかける
② 着用後は必ずクリーニングに出す。
③ 通気性の良い桐たんすなどに入れて保管する。
④ 乾燥剤・防虫剤などを入れ、定期的に交換する。
⑤ 年に1~2回、乾燥した日に虫干しをする。
以上5つのポイントを参考にして、大切な和服を保管してみてください。
とくに着用時に汗をかいた時や、半年以上 その「きもの」を着る予定がない場合は、念入りに状態をチェックしておく事が大切です。
また「虫干し」までしなくても、たとう紙(文庫)を 新しいものと取り替えたり、湿度の少ない日に タンスの引き出しをあけ、風通しを良くするだけでも 全然違います。
そして万が一 染みになっていた場合は、着物専門のクリーニング店や 呉服屋さんに見てもらいましょう。
和服の染み抜きは、お時間が経つほど落としにくくなりますので、早ければ早いほどいいです。
【参考サイト】
お客様ご紹介
さて今回は、お母様の昔の振袖で成人式をお迎えになられた 前田 華那(かな)様 をご紹介したいと思います。
前田さまの お着物を お預かりして 一番驚いたことは「染み」や「カビ」などの汚れが ほとんどなく、保存状態が非常に良かったことです。
きっと おばあ様が お母様が着られた後あと、キチンとお手入れをして上手に保管されていたからだと思います。
というのも「やまなか」では 年間200枚以上の「昔の お着物」を お預かりしますが、
お母様は大丈夫と思われていても 私が拝見させて頂くと、ほとんどの着物に「汚れ」や「染み」が着いており、前田さまの振袖のようなキレイな状態の御品は ほとんどありません。
汚れがひどい場合は、100% キレイに落とす事ができなかったり、高額な染み抜き代が 発生するケースもありますので、着用後のメンテナンスは必ずしておきましょう。
さて 前田さまは 小物だけでなく帯も新調されたので、お母様の時とはとても雰囲気が変わりました。
振袖の髪飾りは お母様ご自身が、何度もご来店頂き お選びになったもので とても素敵です。
そして 華那さまが気持ちよく着れるよう、お手入れを怠らなかった「おばあ様」にも 喜んで頂き 6代目も大満足です!
もし皆様のタンスの中に古い着物が眠っていたら、今回ご紹介した前田様のように上手に活用してみて下さい。
お母様からの 御感想