やまなか148年の歴史〈その3〉
2012年05月04日
今回は、「やまなか1の歴史 その3」をお話させて頂きます。
さて この軍服を着た青年が「きものやまなか」の 3代目 鉦一(しょういち)です。 この時代 日本は 太平洋戦争に突入しました。
「やまなか」を継ぐはずだった鉦一も 赤紙を受け取り、戦場に向かうことになります。
( 上が、お店の前で撮影された、出征の時の写真です。)
繁盛していたお店も 着物どころではなくなり、休業を余儀なくされました。
そして、家族は田舎へ疎開することになります。
こちらは 3代目が戦地より家族にあてた「直筆のハガキ」
戦地の様子が 青い色鉛筆で描かれています。
3代目は、絵がとても上手だったんですね。
もし店を継いでいたら、お客様に喜んで頂ける素敵なコーディネイトを したかもしれません。
家族も そんな鉦一の帰りを待っていましたが、その後 彼が日本に帰ってくることはありませんでした。
ソロモン諸島の「ボーゲンビル島」にて、23歳の若さで戦死したとのことです。
また 名古屋市内も大規模な空襲をうけ「やまなか」の店舗や商品も、すべて焼けてしまいました。
多くの人が亡くなり、当時の人たちは 大変つらい思いをしたと思います。
すべてがゼロになり、一からやり直す苦労は 想像もつきません。
私たちの今の幸せな生活は、そんな当時の人たちの 苦労の上に成り立っている事に
感謝しながら「その3」を終えたいと思います。
よ~し、僕も未来の子孫のために 頑張らねば!
それでは、また「その4」で お会いしましょう。