お母様の振袖の裄直し
2012年02月15日
![振袖の裄直し370修正済](https://yamanaka-kimono.com/wordpress2/wp-content/uploads/f768b5c693dd7d823f5402e33e268b60.jpeg)
最近のお嬢様は お母様の時代と比べ、ご身長が高くなりました。
それに伴い、裄(ゆき)も長くなってきています。( 裄とは手の長さのことです。)
かりに お母様とお嬢様の身長が同じ位でも、多くのケースで お嬢様のほうが手が長い傾向があります。
そのため ママ振袖リメイクでお越しになられた方の多くが、裄直し(手の長さのお直し)をされます。
ただ サイズを直す場合は、肩のところに 縫い込んである生地の余裕分しか伸ばすことが出来ません。
そのため、あまりに手が長い場合は お嬢様のピッタリサイズに直せない可能性もあります。
伸びるか 伸びないかの判断は 一般の方では難しいこともあり、詳しくは呉服屋さんや和裁士の方に 直接見てもらうのが良いと思います。
また 裄を伸ばした場合、縫い込んであった箇所が 色ヤケしていたり、スジがくっきりと付いている事もありますので、ヤケ直し・スジ消しなどの作業も あわせて必要です。
くわえて 裄のサイズを 直す場合は、振袖の下に着る長襦袢の裄も 直さないといけませんので、着物と一緒に持参することも 忘れないようにしましょう。
![流さま350](https://yamanaka-kimono.com/wordpress2/wp-content/uploads/e4aefd073a59e180e2babead5de47bd4.jpeg)
さて、今回も お母様の振袖を リメイクした事例を 御覧頂きましょう。
こちらのお写真は、私共のお客さま 流(ながれ)様 の お母様のお振袖姿です。
当時としては、たいへんモダンな 水色の振袖をお召しになっておられますね。
ご身長差は それ程なかったのですが、やはり手の長さは、お嬢様の方が少し長かったため、着物と長襦袢の裄を伸ばす作業をさせて頂きました。
また、お直しした箇所が少し色ヤケしており、スジも付いていたため、そのお直しも同時にさせて頂きました。
さて サイズさえ直せば、あとは 小物のコーディネイト!
お嬢様の 麻奈美(まなみ)様 は、現在 東京の大学で 語学を専攻され、ご家族想いの とてもお美しいお嬢様。
いつも このブログを御覧になっている皆様は、もうお気づきかも知れませんが・・・
「やまなか」に御来店される お嬢様は、なぜか 美人さんばかりなのですっ!!! ( 不思議だ~ )
お母様の振袖のモダンな雰囲気を大切にしながら、麻奈美さまの美しさが 引き立つコーディネイトを心がけ、刺しゅう衿・帯あげ・帯締 などをアレンジさせて頂きました。
とくに今回は、この「水色の振袖」が より華やぐように 帯を新調させて頂いたので、お母様の時とは かなり雰囲気が変わったように思います。
そしてこちらが 麻奈美さまの お美しい振袖姿。
![流さま480](https://yamanaka-kimono.com/wordpress2/wp-content/uploads/8fd49724033f6dce7d5fb24d98acf00c.jpg)
ご来店時は、お父様も一緒にお越しになり、楽しそうに 麻奈美様の振袖姿をご覧になっていたのが、とても印象的でした。
「やまなか」では ここ最近、お母様だけでなく、お父様も 一緒に お越しになられることが 増えてきました。
普段 あまりお着物に ご興味がないお父様も「お嬢様の成人式」ともなると、その目は真剣!
中には、おじい様・おばあ様・妹様・弟様 まで、ご家族全員で お越しになり、お嬢様の振袖姿を ご覧になる お客様もいらっしゃいます。
その時は 店内がとても賑やかになり、私自身とても楽しくコーディネイトをさせて頂くことができます!
ぜひ 皆さんも お振袖の下見には、家族全員で 行ってみましょう!
なぜなら「成人式の楽しい思い出」は、もうすでに お下見の時から 始まっているのです。
お母様からの 御感想
![流さま_お客様の声550](https://yamanaka-kimono.com/wordpress2/wp-content/uploads/60f04c932183ba07b9e5f0593faebc89.jpeg)