母親が昔着た振袖の【洗張り】と【仕立て直し】
2013年01月25日
長者町の振袖専門店「やまなか」 の山中邦彦です。
今回は 前回に引き続き、NHK「ほっとイブニング」に出演された 八谷美佳さま・璃菜子さま(美浜町)のご紹介です。
こちらのお写真は、お母様のお振袖姿です。
白と赤を基調とした 素晴らしいお着物ですが、私共「きものやまなか」にて 25年ほど前に お買上げ頂いたお品です。
ここ数年、八谷様のように、私共でお買上げ頂いた着物をリメイクさせて頂くことが、たいへん増えてきました。
何十年たっても「やまなか」のことを忘れず お越し頂けるというのは、とても光栄で 嬉しいことですね。
これからも 皆様のお役に立てるよう頑張らなければと、私自身、身の引き締まる思いが いたします!
さて、この「八谷さまのお振袖」ですが、最初ご来店頂いた時、何十年も経っていたため・・・
このような「シミ」や「変色」が全体に広がっておりました。
通常の「クリーニング」や「染み抜き」ですと、お着物の状態のまま 洗いに出すのですが、全体に変色が広がり、裏地の汚れもひどい場合は 洗い張りといって、いったん反物に戻す作業をいたします。
費用も納期も 通常のクリーニングより かかりますが、反物の状態から仕上げるため
● 汚れや変色が、よりキレイに落とせる。
● 裏地は新品に交換できる。
● 一から仕立て直すので、お嬢様のサイズに仕上げることが可能。
など、多くのメリットがあります。
今回 八谷様のお振袖は、この「洗い張り」という作業をして、シミや変色を 職人さんに落としてもらい、璃菜子さまのサイズにあらためて仕立て直しました。
お時間も 4ヶ月以上かかりましたが、とてもキレイにお仕立て上がってきました。
こうして完成した「璃菜子さまの着物姿」がこちらです!
どうでしょう?
汚れや染みも キレイになり、璃菜子さまの振袖として 見事に甦っています。
また 放送時も紹介されていましたが、帯あげ・帯締め・髪飾りなどの小物は 全て新しくし、璃菜子さまの可愛い雰囲気に合わせて アレンジいたしました。
放送を御覧になったお客様からも、
「可愛い お嬢さんだったね~」
と、たくさんのお電話をいただき、ありがとうございました!
それにしても、お母様にお似合いになった晴れ着は、必ず お嬢様にも お似合いになるというのは、いつ見ても 本当に不思議ですね。
璃菜子さまには、これからもこの「お母様のきもの」を、たくさん着て頂けると 6代目としても 本当に嬉しいです。
お母様からの 御感想
お嬢様からの 御感想