ママ振おば振 2枚をアレンジ!
2020年02月24日
増えてきたおば振りの活用
ママ振り専門店「きものやまなか」店主の山中邦彦です。
ここ最近ふえているのが「ママ振りほかに、もう一枚の振袖もコーディネイトしてほしい」という依頼です。

これは、おば様(母の姉妹)も古い振袖をお持ちで、だれも着る予定がない場合「ぜひ私の振袖も着てもらいたい」と希望されるケースです。
この場合、成人式当日はどちらか1枚の振袖しか着ることができませんが、前撮りを2枚の振袖で撮影することができます。
2枚の振袖を同じ小物でコーディネイトできる?
ということで今回は、お母様とおば様の振袖を同時にコーディネイトした事例をご紹介します。

お母さま

おば様
朱色が、当店のお客さま伊藤郁子さまの振袖。
黒が、おば様(伊藤さまのご主人のお姉さま)の振袖です。
成人式はママ振りの予定ですが、せっかくなので、おば振りでも撮影をしたいとのことでした。
というのも、おば様には娘さまがいないため、この機会を逃すと、永久にタンスの中で眠り続けることになります。
ただ今回のケースでは、2枚の色と柄がまったくちがいます。
費用面でお値打ちにすむというのが、ママ振りのメリットですが、このようなケースでも小物は兼用でアレンジ可能でしょうか?
ということで、2枚の振袖をコーディネートした仕上がりがこちらです。

ママ振り

おば振り
どうでしょう?
髪飾りだけは変えていますが、帯揚げ・帯締め・重ね衿・草履バックは同じ小物で、どちらの振袖にもあうようにアレンジしてみました。

さらに帯まわりをアップでご覧いただくと、同じ帯じめでも、結び方を変えているのがわかりると思います。
このように着付けのアレンジでも、振袖のイメージに変化を加えることができます。
さらに昔のお写真と見比べてみると、その違いがお分かりいただけると思います。


このように2枚の振袖をお着せする際も、上手にアレンジすれば、最小限の小物を変えるだけで大丈夫です。
おば様にも、本来ならもう日の目を見ることがなかった晴れ着がよみがえり、喜んでいただきました。
いっぽう、おばあ様も生前「この朱色の振袖を孫にも着せてあげたい」とおっしゃっていたそうです。
直接お見せすることは叶いませんでしたが、きっと喜んでおられると思います。
もし、このブログをご覧のみなさまも、ママ振り以外の着物がタンスに眠っているようでしたら、伊藤さまのように活用してみませんか?
着物の枚数だけ、託された方の想いがよみがえります。
伊藤さまからの感想
お母様からのご感想

お嬢さまのご感想

ママ振専門店きものやまなか

ママ振り専門店「きものやまなか」では、今回ご紹介した伊藤さまのように、古い着物の2枚同時のアレンジにも対応しております。
くわしくはママ振り専用ページよりをお問い合わせください。



















