お宮参り着物は父方・母方どちらの家紋を入れる?
2025年03月25日
男の子は父方の家紋・女の子は入れません
きものやまなか店主の山中邦彦です。
お宮参りの赤ちゃんの着物には、男の子は父方の家紋を入れ、女の子には基本的に入れません。
今回はお宮参りの産着の家紋について解説します。
男の子の産着には父方の家紋をいれます
男の子のお宮参りの産着を購入した際、赤ちゃんの名前が「山田太郎くん」でしたら、通常は「山田家の家紋」つまり父方の家紋を入れます。
(赤ちゃんのお父さまが婿養子の場合は、母方の家紋になります)
また、母方でその産着を購入されたとしても、入れるのは基本的に「父方の家紋」です。
家紋の入れ方と位置・数・色は?
家紋をいれる位置については、前は胸の位置に2つ、後ろは背中に1つ・袖に2つ、合計5つの家紋をいれます。
紋の入れ方については、かりに紋の種類が「違い鷹の羽」でしたら、丸で囲み、摺り込み(すりこみ)紋という技法で入れるのが一般的です。
また色については、下の写真のように白色で入れることが多いです。
ただ着物の地色が淡い場合は、白で入れると見えないため、黒・紺・グリーン・金色などの濃い目の色で家紋を入れます。
金色の家紋(丸に剣片喰)
また上の写真のような金色の紋は、地色が黒・紺など濃い色の産着にも入れることが出来ます。
このように男の子の産着には必ず家紋を入れますので、写真のように紋をいれる位置に、柄が入らないようデザインされています。
男の子の産着をレンタルしたら家紋はどうする?
では、男の子の産着をレンタル(貸衣装)にした場合、家紋はどうなるのでしょうか?
この場合3つのケースがあります。
① 家紋を入れずそのまま着せる
本来、男の子の祝い着には家紋をいれますが、最近は若い方を中心に「昔ながらの慣習」にこだわらないお客さまも増えてきました。
そのため、レンタルをあつかう貸衣装店やネットショップでは、家紋を入れず、そのまま貸し出すことがあります。
② 家紋がすでに入っている
もう1つのパターンとして「違い鷹の羽」「剣片喰」など、男の子らしくよく使われる紋を、すでに入れてレンタルしている貸衣装店や楽天ショップもあります。
お家の紋とは違うかもしれませんが「男の子なので見栄えのする家紋入りの産着を着せてあげたい」とお考えの方は、利用してみてはいかがでしょうか。
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③ 家紋シールを使う
「家紋シール」とは、シールのように簡単に貼ることができる紋です。
産着に違う紋が入っていても、その上から希望の紋を貼ることが出来るので、とても便利です。
楽天などのネットショップから注文することができます。
家紋なし・家紋違いで気をつけること
ただ「家紋なし」「家紋が違う産着」を使うとき、1点だけ気をつけて頂きたい事があります。
レンタルを利用されるのは若い世代に多いのですが、お宮参りの当日、何も知らされていない、おじい様・おばあ様がその祝い着をご覧になった際、
「男の子なのに家紋が入ってないじゃないか?」
「うちの家紋と違うじゃないか?」
と、ご不満をもらすケースがあります。
くり返しになりますが、本来「男の子の祝い着」には、そのお家の紋を入れるのが決まりです。
当店でも男の子の産着をお買い上げいただいた際は、皆様かならず正式な家紋を入れます。
そのため、昔ながらの慣習にこだわりがない祖父母さまだったり、若ご夫婦だけで宮参りをされるなら構いませんが、きちんとしたお考えをお持ちの祖父母さまがいらっしゃるようでしたら、家紋シールでいいので、かならず正式な紋を入れて、お宮参りをされることをおすすめします。
もし、家紋シールや貼り紋を利用されたい方は、楽天で早ければ3日でお手元に届きますので、チェックしてみて下さい。
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自分の家の紋がわからない時はどうする?
それでは、産着に入れる正式な家紋がわからない時はどうすれば良いでしょうか?
一般的に父方のおじい様・おばあ様に聞けば、ご存じなケースがほとんどですが、まれに祖父母さまも知らなかったり、他界されていることもあります。
そんな時は、お墓・仏壇・盆提灯に、その家の紋が入っていることが多いですので、チェックしてみて下さい。
また、その家に男性用の黒紋付の羽織や着物があるようでしたら、胸や背中にその家の紋が入っているはずです。
ただ、女性用の着物(黒留袖・喪服など)の紋は、その家の紋ではなく、その女性の実家の紋(例えば、おばあ様の実家の紋)のことも多いので注意が必要です。
女の子のお祝着には家紋は入れません
いっぽう、女の子の産着には基本的に家紋は入れません。
当店でも、女の子の産着に家紋を入れたのは、ここ10年で一度もなかったように思います。
また、メーカーも女の子については、紋を入れる事を想定しないデザインで制作することが多く、かりに紋を入れようとしても、写真のように紋を入れる位置に柄が描いてあることがあります。(すべてのデザインが、こうなるわけではありません)
また女の子の場合、産着を購入したら家紋を入れないため、親戚・知人同士で貸し借りがしやすいというメリットもあります。
ただ一部地域では、今でも「一つ紋」を入れるところもあるようですので、詳しくはお住まいの地域の呉服屋さんに問い合わせてみて下さい。
また、昔は女の子でも家紋を入れる事があり、20年以上前の女の子の産着をクリーニングでお預かりした際は「一つ紋」「三つ紋」「五つ紋」入りの祝い着を、たまに目にします。
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