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結婚したら振袖は着れないの?

既婚者ですが、振袖を着たいです…

若い女性_疑問イラスト

「振袖は未婚者の着物」ということは、ご存知の方が多いかと思いますが、すでに結婚をされた方から「振袖を着たいのですが…」というご質問を、よくお受けします。

 

この質問では「成人式への出席」「結婚式への出席」の2つのケースが多いので、お答えさせて頂きます。

 

 

成人式への出席

新成人イラスト

【ご質問】

来年成人式に出席しますが、現在19歳の私は結婚しています。「結婚したら振袖は着れない」と、どこかで聞いたのですが、振袖を着たらダメでしょうか?

 

【お答え】

これについてのお答えですが、19・20歳の既婚者が、振袖を着て成人式に出席しても、まったく問題ありません。

 

振袖には、たしかに「未婚者の着物」という意味もありますが、同時に「二十歳の女性の晴れ着」としての意味もあり、その場合、既婚か未婚かは全く関係ありません。

 

これは、お母様の時代(20~30年前)からすでにそうであり、私の頃の成人式(約25年前)でも、既婚者の同級生の女の子が、振袖を着て出席していました。

 

今の時代においても、新成人がたくさん集まる大きな会場でしたら、振袖を着た既婚者の方が何人かいらっしゃるはずで、当店でも毎年、ご結婚された新成人のお客様が振袖を着て式に出席されています。

 

つまり、今の日本において、二十歳の女性が既婚・未婚にかかわらず、振袖で成人式を迎えることは、慣習・文化としてしっかりと定着しています。

 

そんな中、もし「結婚している人は、成人式で振袖を着てはいけない」なんてことになれば、それこそ今の時代、既婚女性に対する差別として大変な問題となるでしょう。

 

成人式で振袖を着ることは、日本に生まれた全ての女性の特権ですので、ご出席される際は、お気に入りの振袖を着て、久しぶりに再会するご友人と楽しい時間をお過ごし下さい。

 

 

結婚式への出席

新郎新婦_400

一方、結婚式へのご出席についてですが、基本的には「既婚者が、結婚式で振袖を着るのはNG」とされています。

 

とくに親戚関係の披露宴では、多くの方が、あなたが結婚しているかどうかをご存知なはずで「えっ?○○ちゃん、たしか結婚してるはずじゃ…」と、まわりの方(とくにご年配の方)に、誤解やマナー違反という悪い印象を与えかねませんので、振袖を着るのは、基本的にやめておかれた方が良いでしょう。

 

そしてもし、既婚者の方が、ご親戚の結婚式で和服を着るのであれば、黒留袖・色留袖・訪問着のいずれかを着ることが多いです。(どの着物を着るかは、他の方とのバランスもありますので、ご相談してからお決めください)

 

ただ一方で、次のようなご質問をお受けしたこともあります。

 

【ご質問】

現在23歳で、2ヵ月前に結婚したのですが、今月 友人の結婚式に出席します。

購入したこの振袖を、とても気に入っていたのですが、まだ成人式と卒業式の2回しか着ていません。

結婚して間もないですし、友だちもみんな振袖を着るというので、私も最後にもう一度着てみたいです。ダメでしょうか?

 

このケースでは質問者が、

● 23歳とお若い

● 結婚してから2ヵ月しかたっていない

● 友人として出席

● 他の友人も振袖を着る

 

などの点を考えると、かりに振袖を着て出席したとしても、会場でご質問者の方が結婚されているかどうかを知っているのは、おそらく同じテーブルの親しい友人と、新郎・新婦さまぐらいでしょう。

 

また、ご友人も一緒に振袖を着るという事で、はたから見ても「まぁ~ 若いお嬢さんたちが振袖を着て華やかねぇ~」ぐらいにしか見えず、全く違和感がないと思います。

 

振袖は何歳まで着れるの?

 

当店でも同じようなケースで、振袖を着たお嬢様がおられましたが、とくに何の問題もなく、逆に新郎・新婦からも会場が華やかになったと喜ばれ、まわりの方にも褒めてもらえたとお話しされていました。

 

つまり大切なのは、他の出席者があなたの振袖姿を見て、違和感や不快感を感じるかどうかであり、その心配がないのであれば、わたくし個人的には、既婚者が結婚式で振袖を着ても、とくに問題はないと思います。

 

 

 

既婚者でも振袖を着ることができるケースは?

上記以外で、既婚者でも振袖を着て大丈夫なケースもあります。

 

 花嫁さまのお色直し

 

振袖姿の花嫁写真

 

ご親戚の披露宴で、招待された既婚者の振袖着用は、基本的にNGとされていますが、花嫁さまご本人のケースでは別です。

 

当店のお客さまでも「お色直しの衣裳」として、振袖を着用される花嫁さまが、毎年数名いらっしゃいます。

 

上のお写真は、実際に当店のお客さまが、お色直しで振袖を着用された時のもので、とてもステキでした。⇒ その時のブログ記事

 

とくに、格調高い古典柄をお持ちの方は「最後の着用機会」として、ご自分の披露宴で、お召しになるのもおススメです。

 

 舞台衣裳として着る

演歌歌手イラスト

踊り・カラオケ大会などのイベントで、振袖を着て歌ったり、踊ったりする場合も、未婚・既婚は関係ありません。さらに言えば、年齢も関係ありません。50代・60代・それ以上であっても大丈夫です。

 

なぜならこのケースでは、振袖をあくまで「舞台衣裳」として着ているので、一般的な冠婚葬祭のTPOは当てはまりません。とくに振袖は、袖も長く、色・柄も豪華なため、舞台映えする衣裳として最適です。

 

実際、紅白歌合戦や歌番組などで、既婚者の演歌歌手(40~60代)が、振袖を着て歌っていますが、違和感なく、むしろそのイメージにピッタリの映像として、視聴者の目にはうつります。

 

もし、あなたのお母様・おばあ様が、地元のカラオケ大会・踊りの会に振袖を着て出演するなら、ぜひ会場まで足を運び、盛大な拍手で迎えてあげましょう。

 

海外のパーティーで着用

地球イラスト

以前、海外にお住まいの40代の既婚者の方から「日本人がいない外国のパーティーで、振袖を着て出席するのは、ダメでしょうか?」というご質問をお受けしたことがあります。

 

何を着て出席するかは、その国のマナーや、パーティーの主旨にもよると思いますが、既婚・未婚という点で申し上げるのなら、既婚者が振袖で出席されてもOKだと思います。

 

なぜなら、日本人不在のパーティーでしたら、まわりの目には「日本人女性が、美しく豪華な民族衣装 Kimonoを着ている」と映るだけで「袖が長いFurisodeと呼ばれるKimonoは、未婚女性が着るもの」と認識されている方は、よほどの日本ツウでない限り、まずいないでしょう。

 

もし「豪華な衣裳OK・民族衣装もOK」というパーティーでしたら、ぜひ既婚者の方も年齢を気にせず、振袖を着て出席してみてください。(もちろん、訪問着・付下げでも大丈夫です)

 

とくに海外の方に、Kimonoはとても新鮮に映るようで、おそらく多くの方から「ぜひ、一緒に写真をとってほしい!」と頼まれるはずです。

 

実際、私もお客さまの振袖姿のアップしたインスタグラムを運営しておりますが「いいね!」やコメントをくださるのは、海外の方ばかりです。⇒ きものやまなか公式インスタグラム

 

もし機会があれば、日本が誇る民族衣装「Kimono」を世界の皆さまに知って頂くためにも、和服でパーティーに出席していただけると、呉服屋としても嬉しいです。

 

 

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