結婚した後の振袖はどうしたら良い?
2024年10月23日
着なくなった振袖「5つの活用術」
きものやまなか店主の山中邦彦です。
さて、振袖は未婚者の着物と言われており、結婚後は基本的に着ることができません。
それでは結婚した後、この振袖はどうすれば良いのでしょうか?
今回は着なくなった振袖の活用法について解説します。
袖を短くし訪問着として着る
せっかく気に入って購入した着物なので、結婚後も着たいとお考えの方も多いと思います。
そんな時は袖を短くし、訪問着という和服にして着ることができます。
訪問着
訪問着は、お子様の宮参り・七五三・卒業式や、ご友人・親戚の結婚式に着ることができ、既婚者にとって、もっとも着用機会の多い和服です。
訪問着に直せる振袖
袖を切っても柄が切れない
たとえばこちらが袖を短くし、訪問着として着ることができる振袖です。
色や柄も落ち着いていますので、袖を切れば、30代・40代になってからも着ることができます。
ただ、最近の振袖はハデな柄がおおく、訪問着としては着られないケースもあり、注意が必要です。
振袖を訪問着にする方法については、こちらブログ記事をご覧ください。
他の誰かに着てもらう
ご自分が着なくなった振袖は、これから成人式を迎える他の方に着てもらうこともできます。
とくに最近の成人式では、ママ振・姉振・おば振と呼ばれる「お下がりの振袖」を着ることがブームになっています。
古いデザインでも、帯揚げ・帯締めなどの小物を変えると今風に甦りますので、機会がありましたらぜひ着てもらいましょう。
洋服や小物にリメイクする
3つ目は専門のリメイク業者にお願いし、ワンピースなどの洋服・バック・小物などに作り直す方法です。
生地を裁断しますので、着物としては使えなくなりますが、洋服や小物として活用したい方は、利用しみてはいかがでしょうか。
|
ドレスとして着る「オリエンタル和装」
4つめは、オリエンタル和装と呼ばれる特殊な着付け技術で、振袖をドレスのようにして着る方法です。
振袖を裁断したり、縫ったりはしないので、ふたたび振袖としても着ることができます。
デメリットとしては、オリエンタル和装の技術を習得した着付師にお願いしないと、この方法は難しく、着用シーンも披露宴でのお色直しや、年齢的にも若い方に限定されます。
買い取ってもらう
貸す人もなく、訪問着としても着ない(柄がハデで訪問着にできない)場合は、買い取ってもらいお金に換える方法があります。
多少気が引けるかもしれませんが、このまま「タンスの肥やし」にしておくより、誰かに着てもらったほうが、その振袖も喜ぶでしょう。
買い取り方法には、おもに2つの方法があります。
①業者に買い取ってもらう
まず、着物専門の買取り業者にお願いして買い取ってもらう方法です。
買取方法も店舗・出張・通販など3つのタイプに分かれ、お好きな方法で査定をお願いできます。
ただ金額については「高額買取」とうたっていても、基本的には二束三文ですので、あまり期待しない方がよいでしょう。
②メルカリで自分で売る
メルカリなどのスマホアプリで、自分で売ることも最近はできるようになりました。
写真を撮影したり、梱包・発送の手間がかかりますが、平均すると買取業者よりも高く売れることが多いです。
着物一式まとめて売ることもできますし、着物・帯・小物をそれぞれ単品で売ることもできますので、とても便利です。
振袖専門店きものやまなか