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新作振袖

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身長170cm以上の方はどんな振袖を合わせれば良いの?

身長170cm以上の方の振袖

日本人の平均身長推移グラフ

 

きものやまなか店主の山中邦彦です。

 

最近のお客さまは身長があり、厚生労働省の統計データからも、日本人女性の平均身長はどんどん高くなってきています。

 

当店でも身長170cm以上のお客様がよくお越しになりますが、その場合、振袖の身丈(身長の長さ)が170cm(約4尺5寸)以上の長さの必要になります。

 

今回は、身長が高い方の着物選びについてお話したいと思います。

 

まず ご身長がある娘様の場合、一番 問題になるのは サイズです。

 

具体的には、身丈(ご身長の長さ)と 裄(手の長さ)ですが、振袖をレンタルで済ませる場合と、新作を購入する場合で 少し変わってきます。

レンタルの場合

レンタル用の振袖は「プレタ」といって 仕立て上がっている既製品のため、基本的に サイズを変える事はできません。

 

そのため、決められた中から お嬢様の ご身長に合った御品を選ぶことになります。

 

つまり、その柄ゆきや 色合いが お嬢様好みだったとしても、サイズが合わない場合は、あきらめなければ なりません。

 

150~160cm 位の 標準的なご身長なら、品揃えについて とくに問題ありませんが 165cm 以上になると、その選択肢は だんだんと 少なくなっていきます。

 

着物レンタル サイズ表
SS 144cm以下
S 145 ~ 149cm
M 150 ~ 156cm
L 157 ~ 165cm
2L 166 ~ 172cm
3L 173 cm以上
備考 このサイズ区分は目安であり、お店によって異なります。

 

 

最近では お嬢様の高身長化にともない、大きいサイズを 置いてある お店が増えてきましたが、それでも 下見に行く時期が 遅くなってしまったり、規模が小さい レンタル店の場合、2L・3Lサイズは、標準サイズに比べ 少なくなってしまいます。

 

2~3枚しかない中から 選ばないと いけなかったり、お店によっては、170cm 以上のサイズは 最初から 置いていない事もよくあります。

 

このように、大きいサイズを レンタルで お考えの場合は、前もって そのお店に お嬢様のご身長でも着れるサイズが おいてあるかを確かめ、早い時期に下見に行くほうが得策です。

 

毎年あるのですが、成人式の3~4ヶ月前になり、ご身長が高いお嬢様があるお店で レンタルしようと 下見にいったら、

 

「大きいサイズのレンタル品は もうありません。」

 

と 店員さんに言われ「やまなか」へ 購入用の新作を探しに来られる事もあります。

(ちなみに「やまなか」は レンタルをしておりません。)

 

購入の場合

振袖を新しく 購入する場合は、サイズに関して レンタルより少しラクかもしれません。

 

なぜなら、通常 呉服屋さんにおいてある 新品の振袖は「仮絵羽」(かりえば)といって、まだ仕立てていない仮縫いの状態になっています。

 

もし その中から気に入った御品が見つかり、お買い上げという事になると、その着物は「湯のし」という作業を経て、いったん反物の状態に 戻されます。

 

そこから、ガード加工などを施し、お嬢様の寸法で 仕立て屋さんに 一から 縫ってもらいます。

 

ご身長が 一緒でも、それぞれのお嬢様ごとに 裄(手の長さ)や 身幅(お着物の横幅)などは違いますので、これらをすべて お嬢様のピッタリサイズで 仕立てて貰えるというのは、新品購入のメリットです。

 

しかし、この購入の場合においても、ご身長が 168cm以上になると、その着物の反物の 長さや幅によっては、十分お嬢様にサイズに お仕立てできないケースがでてきます。

 

そのため 購入の場合であっても、ご身長がある場合は お下見前に お嬢様のご身長を お店側に伝えておいた方が いいと思います。

 

ちなみに「やまなか」の場合ですと、ご予約の際は 必ず お嬢様の身長を お聞きし、165cm 以上ある場合は、十分に反物の幅があり、大きい方でも 仕立てが可能な振袖を 御用意させていただきます。

 

柄ゆきについて

 

さて 柄行についてですが、一般的に ご身長があるお嬢様は、「大き目の柄」や 無地場が少ない「全体柄」の着物を お選びになる方が多いです。

 

なぜなら その方が、ご身長の高さを着姿に生かすことができ、より豪華に見えるからです。

 

しかし、だからといって 全てのお客様が 全体柄をお選びになるわけではなく、スッキリとした 柄の少ない方が お似合いになる事もあり、こればかりは 実際にお着せしてみないとわかりません。

 

ご来店前には、

 

「娘は 身長があるので、大きめの柄を・・・」

 

と希望されていても、それとは まったく違う雰囲気の お着物をお選びになる事も よくあります。

 

そのため お下見では、お嬢様ご自身のイメージを 店員さんにお伝えして、いろいろな振袖を試着してみましょう。

 

ひょっとしたら「意外な柄ゆき」が お似合いになるかもしれません。

 

そして、どんなご身長のお嬢様にも お似合いになる 振り袖は、必ず見つかりますので、安心してください。

 

私もお嬢様の個性と美しさが、自然なカタチで 表現できるコーディネイトを、これからも心がけたいと 思っています。

 

 

さて、今回ご紹介する横田 成美(なるみ)様 は、お母様と お嬢様ご自身が、ご来店前から ご希望のイメージを しっかりと 持っていらっしゃいました。

 

ご身長が 170cm 以上ある 素敵な お嬢様でしたので、そのイメージに なるべく近づけるよう、豪華な「黒地の古典柄」を お見立てさせて頂きました。

 

成美さまにしか着こなせない「全体柄の素晴らしいお着物」ですので、どうぞご覧ください。

 

 

黒地の古典柄

横田 成美さま

 

きものやまなか6代目店主 山中邦彦

この記事を書いたひと


きものやまなか6代目店主の山中邦彦です。

お着物のことならお気軽にご相談ください。

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