【卒業式の袴】にはどんな着物を合わせたら良いの?
2013年03月26日
袴用に合わせる着物とは?
卒業式に関するご質問として一番多いのが「卒業式の袴には、どんな着物を着たらいいの?」というお尋ねです。
仮にレンタルにした場合は、着物も袴も全て一式貸してもらえるので、とくに迷う事はないと思います。(ちなみに貸衣装では「二尺袖」「小振袖」といって、お袖の丈が約76cmの成人式の振袖より袖丈が短いお着物がセットになってる事が多いです。)
問題は ご自分が持っている着物を袴に合わせるケース。
まず、これについて結論から言いますと、
●振袖 ●訪問着 ●付下げ
●色無地 ●小紋 ●黒紋付(いわゆる喪服)
など「たれもの」と呼ばれるお着物でしたら、留袖以外はほとんどOKです。
「卒業式の袴姿にはこの着物でないとダメ」という決まりは特にありません。
もしタンスの中に普段着ていない訪問着・色無地・小紋などのお着物があるようでしたら、お好きなものを袴に合わせてみて下さい。
ただ「きものやまなか」のお客様のケースですと、華やかで豪華な事もあり 振袖を袴に合せる方が一番多いです。
成人式の振袖に袴をコーディネイト
例えば こちらの綺麗なお嬢様ですが、当店にて白地の振袖をお買上げ頂き 卒業式の時も この着物に袴を合わせてご出席されました。⇒ この時のブログ記事
このように、せっかく成人式のために振袖を購入したなら、一回でも多く着用してもらえると私も呉服屋として嬉しいです。
「ママ振り袴」急増中
さて 最近さらに増えているのが、同じ振袖でも「ママ振り」と言って、お母様の振袖に袴を合わせるケースです。

こちらが「お母様の振袖」を成人式の時に着用された 当店のお客様 入谷有紀さま です。
入谷さまは 以前このブログに何度もご登場いただき、中日新聞にも「母の振袖 二重の喜び」というタイトルで大きく取り上げて頂きました。
⇒ 入谷さまを御紹介させて頂いたブログ記事
⇒ 入谷さま「中日新聞」紹介記事
可愛いだけでなく、大人っぽい雰囲気をお持ちの有紀さまでしたが「しばらく見ないうちに、またこんなに綺麗になられて・・・」と、私が思わずこぼしてしまった有紀様の袴姿はコチラです。

入谷 有紀さま (守山区)
着物は成人式の時と同じものでも、袴に合わせるとガラリと雰囲気が変わり、お嬢様にもピッタリですね!
皆様のタンスの中にも「ママ振り」が眠っているようでしたら、入谷さまのように袴に合わせてみても素敵だと思いますよ。
【お母様の振袖に袴を合わせたお客様】
⇒ 蟹江 里奈さま
⇒ 小松 明日香さま
⇒ 吉川 幸里さま
また振袖に限らず、お母様がお嫁入りに持ってきたけど 派手になってしまった 色無地 や小紋でもOKです。身丈が短かったとしても、袴の場合は裾を上げてしまうのでとくに問題ありません。
その場合は、ゆき(手の長さ)と染みや汚れが付いていないかだけをチェックしてみましょう。
黒紋付を袴に合わせる
さて袴に合わせる着物ですが、じつは黒紋付(いわゆる喪服)でもOKなんです。
「えっ 喪服を卒業式に着るの?」
と 思われた方もいるかも知れませんが、喪服は本来「黒紋付」といって、家紋が5つついた女性の第一礼装として、お葬式以外にも着ることができる お着物なんです。
たとえば宝塚音楽学校の卒業式では、皆さんこの「黒紋付」に袴を合わせておられますね。
このように 袴にはいろいろな種類の着物を合わせる事ができますので、ご自分の着てみたい和服で卒業式をお迎えください!