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ママ振袖

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祖母振袖ブーム到来!おばあ様の振袖がよみがえる

「祖母振り」とは?

きものやまなか店主の山中邦彦です。

 

最近の成人式では、ママ振り以外に、祖母振り(そぼふり)と呼ばれる「おばあ様の振袖」で成人式をお迎えになるお客さまが増えています。

 

ママ振りは20~30年前の着物が多いですが、祖母振りとなると40~60年前になるため、さらに柄ゆきが変わってきます。

 

今回は「きものやまなか」でよみがえらせた52年前の祖母振袖のコーディネートと、お直しについて解説します。

おばあ様の成人式(昭和)

52年前の祖母の成人式 振袖写真 蝶の柄

 

こちらが、当店のお客さま鹿野さまのおばあ様が、52年前(昭和48年ごろ)に成人式をお迎えになった時の写真です。

 

時代を感じさせる一枚ですが、蝶の柄の振袖をお召しになっていますね。

お母さまの成人式(平成)

30年前(昭和48年)の母親と成人式と青色のママ振袖

 

さらにこちらは、お母さまの成人式。

 

祖母振りを利用される方は、お母さまもその着物で成人式をお迎えになっていることが多く、親子3代で受け継がれることになります。

 

お母様とてもお綺麗ですね。

青色に蝶の刺繍の振袖

52年前の振袖 青濃紺に蝶の金駒刺繍の柄

50年前の振袖の金駒刺繍 蝶の柄

蝶の金駒刺繍

 

こちらが当店でお預かりした鹿野さまの振袖ですが、アップでみると豪華な金駒(きんこま)刺繍が施されています。

 

50年前の職人さんが精魂込めて作り上げた晴れ着であることが、よく分かりますね。

 

蝶は、さなぎの期間を経て美しい成虫となり飛び立っていくことから、未来に向かって羽ばたく縁起の良い柄で、成人式にふさわしい柄です。

 

「きものやまなか」では、クリーニング・染み抜き・裄(手の長さ)直しなどの作業で、お嬢さま用にお直しをさせて頂きました。

祖母振りを現代風にコーディネート(令和)

青色の祖母振袖の帯締め 帯揚げ 重ね衿 刺繍半衿のコーディネート

青色の祖母振袖にあう帯結び ヘアスタイル 髪飾り

 

お直しをしたのち、小物のコーディネートでこんな感じに仕上がりました。

 

帯は豪華なゴールド系でしたので、そのまま使い、髪飾り・刺繍半衿・重ね衿・帯揚げ・帯締めを新しくしております。

 

モダンな雰囲気になり、52年前の振袖とは思えません。

 

青色の振袖に合う髪飾り ヘアスタイル 帯締め 帯揚げ ネイルとコーディネート

 

髪色はお嬢さまご自身でカラーリングされ、ネイルも着物にあわせ、頭から指先まで統一感のあるスタイルに変身しました。

 

このように昭和・平成・令和と3つの時代を生き抜いてきた振袖ですが、アレンジ次第でその時代にあった装いに生まれ変わります。

 

これから成人式をお迎えになる方は、ご参考にしてみて下さい。

祖母振りで家族写真

青色の祖母振袖で成人式の家族写真

 

さらに、お父さま・お母さまと家族写真も撮影されています。

 

最近は、鹿野さまのように、お母さまも和服を着用される方が増えていますので、たんすに眠る着物を、ぜひ前撮りで活用してみて下さい。

 

ちなみに、お母さまの帯は、お母さまの成人式で振袖にあわせた帯です。

祖母振りで気をつけるポイント

ここまで祖母振りについてお話してきましたが、おばあ様の振袖は、ママ振りよりさらに年代が古いため、次の2点に気をつけましょう。

染み抜き・クリーニング

祖母振袖の染み抜き

 

祖母振りの染み抜き・クリーニングには、生地を傷めない高度な技術と、状態を見極める経験も必要です。

 

そのため、祖母振りのお手入れは、当店のような専門店でお願いしましょう。

 

また、ベンジンや洗剤を使い、ご自分で染み抜きをするのは絶対におやめ下さい。

 

着物の染み抜き

サイズ直し

祖母振袖のサイズ直し 仕立て直し

 

40~60年前の振袖は、生地の幅がママ振りよりさらに狭く、着物によっては直しができないケースもあります。

 

また生地も弱いため、熟練した和裁士の手で慎重にお直しをすすめる必要があります。

 

サイズ直し・仕立て直しについても、当店のような専門店にお願いすることが大切です。

 

サイズ直し料金

 

今回の鹿野さまのご相談では、成人式の1年前にお越しいただいたので、余裕をもって仕上げることができました。

 

祖母振りには、親子3代で思い出を共有できるというメリットがある反面、お直しにはママ振り以上に、手間と時間がかかります。

 

おばあ様の振袖で成人式をお迎えになる方は、早めに準備に取りかかりましょう。

 

それでは皆様が、思い出にのこる成人式をお迎えになる事を願っております。

 

きものやまなか6代目店主 山中邦彦

この記事を書いたひと


きものやまなか6代目店主の山中邦彦です。

お着物のことならお気軽にご相談ください。

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参考ブログ記事

よみがえる84年前の「ひいおばあ様の振袖」

振袖お直し専門店きものやまなか

名古屋市の祖母振袖専門店きものやまなか

「きものやまなか」では、今回ご紹介した鹿野様のように思い出の振袖を美しくよみがえらせます。

 

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愛知県名古屋市のママ振袖リメイク専門店きものやまなか

名古屋市のママ振袖専門店きものやまなかインスタグラム

成人式の前撮り「おすすめ写真館」

名古屋市 ママ振袖の前撮りフォトスタジオ 創寫館鶴舞本店

 

鹿野さまの撮影は、提携フォトスタジオ「創寫舘 鶴舞本店」にてして頂きました。

 

撮影はもちろん、着付け技術にも優れ、ママ振り・祖母振りをきれいに着付けてもらえますので、ぜひご利用ください。

 

創寫舘 鶴舞本店
住 所 名古屋市中区千代田3-8-9
営業時間 平日 10時~18時

日祝 9時~18時

定休日 火・水
TEL 052-322-0008
HP 創寫館 鶴舞本店
割引 「やまなか」のお客様には15,000円クーポンプレゼント

 

 

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