【今ドキの成人式】昔との違いは?
2024年08月27日
こんなに違う「昔と今の成人式」
きものやまなか店主の山中邦彦です。
昔の成人式と今ドキの成人式は大きく様変わりしました。
振袖の着用率そのものはそれほど変わりませんが、それ以外の点でこれだけ変化してきています。
① SNSでつながる成人式
今ドキの成人式の特徴の一つ目は、スマホとSNSのフル活用です。
成人式の会場に行くと、どの会場でも新成人の皆さまがスマホを片手に、久し振りに再会した旧友の皆さんと写真や動画を楽しそうに撮影していますよね。
もちろんその目的は、LINE・インスタグラム・Facebook・ツイッターなど ご自分がしているSNSにアップしたり、コメントをしたり、楽しい成人式の模様やご自分の振袖姿を親しい友人同士で共有しあうこと。
お母様の時代は 携帯電話も普及していませんでしたので、それから考えると大きな変化です。
さらに このSNS活用は 成人式前から始まっており、連絡先が分からない旧友をFacebookで探したり、成人式終了後の同窓会の案内をLINEやツイッターで告知したり、久しくあっていない友達と連絡をとるのが大変だった昔と違い、あっという間につながる事ができます。
また振袖やお店選びも インスタの#ハッシュタグで検索したり、下見に来れない おばあ様やお父様にご自分の振袖姿をLINEで送り、似合っているかどうか見てもらったりと、SNSを振袖選びにも活用されるお客様が、ここ2~3年でとても多くなってきました。
なかには成人式で他の子の振袖とカブリたくない場合、お下見前に友達のインスタの前撮り写真を確認して、それとは違う色を探しに来られるお嬢様もおられます。
ご来店頂いたお嬢様に直接うかがってみると、LINEに関してはスマホを持っているほぼ全員、インスタグラムも約半分ぐらいのお嬢様がされています。
昨年の流行語大賞には「インスタ映え」が選ばれましたが、SNSは今どきの成人式の現場でも欠かせない共有手段として深く浸透してきています。
【きものやまなか 公式SNS 】
成人式や振袖選びに関する情報発信や、当店にて振袖をご準備された素敵な振袖美人をご紹介していますので、お気軽にフォローしてみて下さい。
② こんなにも豪華になった成人式の記念写真
お母様の時代のお写真
さて今ドキの成人式2つ目の特徴として 昔と比較して大きく違うのが、成人式の記念写真です。
お母様の時代は 上のような全身のお写真を写真館で 1~2枚撮影する程度で、なかにはお手持ちのカメラで撮影したスナップ写真だけの方もおられました。
しかし 最近の前撮り撮影は、驚くほど豪華です!
本格的なフォトスタジオで撮ってもらうのはもちろんの事、撮影自体に時間をかけるため、成人式当日ではなく「前撮り」といって、前もって撮影をします。
また 撮影方法も、家族やペットと撮影したり、屋外で撮影したり、合成写真を組み込んだり、バラエティーに富んだ素晴らしい写真をたくさん思い出として残されます。
私も完成したお客様のお写真をたくさん拝見させて頂きますが、その立派なアルバムは、まるでタレントさんの写真集のよう。
さらには式には出席せず「写真だけの成人式」でお済ましになる方が増えているのも今ドキの特徴です。
この点については、こちらのブログ記事でさらに詳しく解説しておりますので、どうぞ御覧下さい。
「きものやまなか」のお客様の記念撮影の模様
③ 私立系高校出身の方は 地方自治体の成人式より同窓会!
さて3つ目の特徴ですが、名古屋市内にある 淑徳・金城・椙山・滝・南山・聖霊など多くの私立系高校では、二十歳になった卒業生を対象に 毎年1月3日・4日 マリオットホテルや ウェスティンナゴヤキャッスル などの一流ホテルにて、同窓会をかねた「振袖会」「はたちの会」が開催されます。
「振袖会」「はたちの会」というぐらいですので、ご出席されるお嬢様たちは、みなさん綺麗な振袖姿で着飾り、会場はとっても華やか! さらに2次会ではドレスに着替えて、久しぶりに再会した同窓生と楽しい時間を過ごされます。
「きものやまなか」のお客様も 約1/3の方が、高校主催の同窓会に出席されるお嬢様ですが、さいきん地方自治体が主催する地元の成人式には出席せず、この同窓会のみ出席されるお嬢様がとても増えてきました。
つまり、この同窓会を成人式としてとらえ、そのために晴れ着を買ったり レンタルするのです。
その理由をお客様にたずねてみると、中学・高校と私立系の学校に通っておられた方は、地元の成人式に出席しても 知り合いや友達があまりいないのでつまらない、また振袖会には 成人の日のニュースでよく目にする「やんちゃな男の子」も一切いない(とくに女子高の場合)ので、トラブルもなく安心して楽しめるから とお話しされています。
じっさい 振袖会では 花魁(おいらん)姿や水商売風のような方はおらず、出席者全員が お嬢様らしく、品よく清楚なイメージでコーディネイトをされており、おじい様やおばあ様など、ご年配の方にも安心してお見せできるような感じでまとめています。
このように「成人式」といっても、地方自治体主催の式典や 私立系高校主催の同窓会、さらにはどの式典にも出席せず「写真だけの成人式」で済ますなど、選択肢が多様化しており、ご自分が参加したいイベントにのみ出席される方が増えてきました。
さらに今後、民法改正により成人年齢が 20歳から18歳へ引き下げられると、高校生のときに成人を迎えるようになるため、今よりさらに成人式の位置づけと参加方法が変わってくると予想されます。
④ 振袖の準備方法の多様化。とくに「ママ振り」急増中!
さて4つ目は、振袖の準備方法の多様化です。
お母様の時代 振袖を用意しようと思ったら、新しい晴れ着を呉服屋さんや百貨店で購入する方法しかありませんでしたが、今ドキの成人式で最も多い準備方法は レンタル(いわゆる貸衣装)にとって代わっています。
⇒ 今どきの振袖の準備方法【購入・レンタル・ママ振り】の違いは?
さらにレンタルに次いで、ここ数年 急激に増えてきているのが「ママ振り」と呼ばれる「お母様の振袖」を現代風にアレンジして着る方法です。
「えっ!そんな古い着物で大丈夫?」と思われた方もいらっしゃると思いますが、実はこちらの下のお写真は、すべて当店がお嬢様のためにリメイクした「お母様の晴れ着」です。
古い着物でも、汚れを落とし、帯や小物をお嬢様の雰囲気に合わせてコーディネイトし直せば、こんなにステキに甦り、レンタルの振袖と並んでも決して見劣りしません。
さらに ママ振りには、
● レンタルよりお安く済む
● 友だちの振袖とカブらない
● お母様の時代の振袖のほうが品質が良い
など、いろいろなメリットがあり、近年 振袖の準備方法として大ブームになっています。
当店に限って言えば、数年前に購入者の数と逆転し、年間200枚以上のママ振のリメイクを取り扱うようになりました。
成人式の会場での振袖着用率は 今も昔もほとんど変わりませんが、その振袖を準備する方法は 購入・レンタル・ママ振りと多様化してきています。
NHKで放送された「やまなか」のママ振り
「今ドキの成人式」の傾向については以上ですが、時代と共に成人式の在り方は どんどん変化してきています。「やまなか」も その時代の成人式に対応できるようなサービスを開発し、新成人とご家族の皆さまに提供していきたいと思いますので、どうぞご期待ください。
お客様のご紹介
さて今回も「きものやまなか」にて振袖をお買上げになったステキなお客様をご紹介させて頂きます。本日ご紹介させて頂くのは 名古屋市中区にお住いの 山田 真友(まゆ)様です。
見事な「黒地の古典柄振袖」を購入して頂き、帯や小物もその雰囲気に負けないように、私自身こだわりを持ってお見立てさせて頂きました。
山田さまは、最初 当社のホームページを御覧いただいて お下見にいらしたのですが、お近くにお住まいという事もあり、お嬢様も、そしてお父様も私と同じ 御園小学校・丸の内中学校 のご卒業生でいらっしゃいます。
⇒ 私と同じ「松蔭高校」のお客様がご来店された時はこんな感じ
お父様は「私の先輩」お嬢様は「私の後輩」という事で、いつも以上に気合いを入れてお見立てをし、完成した写真はコチラです!
真友さまには 振袖はもちろんの事、帯や小物もすべて気に入って頂き、私も本当に嬉しかったです。
さっそくこちらのお写真を「やまなか」の公式インスタグラムにアップしたところ、あっという間に「いいね!」が 1,500以上もつき、山田さまの着付け・ヘアセットを担当された美容室さまからも祝福のメッセージも頂き、さらには英語やアラビア語など 私が会ったこともない世界中の人々からも称賛のコメントを頂きました。
お父様・お母様、そして妹様まで和服姿の素晴らしい家族写真は、どの国の方が見ても感動して頂けるものだと実感しました。
本日は 家族の絆を深め、SNSで広がり、世界中の人々を幸せにする 山田さまの素敵な「今ドキ成人式」をご紹介させて頂きました!
お母様からの御感想
お嬢様からの御感想