【卒業式・入学式】母親の着物は何が良い?
2022年12月18日
増えているお母様の和服すがた
最近、お子さまの卒業式・入学式に、和服姿で出席されるお母様が増えています。
では式典に、母親の立場として出席するときは、どんな種類の着物が良いのでしょうか?
1番多い「訪問着・付下げ」
訪問着
まず一番最適なのは、訪問着・付下げとよばれる、肩・袖・裾などに柄がある和服です。
当店でも、お母様が卒業式・入学式でご出席される際は、訪問着・付下げをお召しになるお客様がいちばん多いです。
訪問着
訪問着
付下げ
色は、ピンク・クリーム・グリーン・水色など、暖色・寒色どちらでも構いませんが、淡めの色合いの方が優しく品があり、お子様の学校行事には適しています。
2番目に多い「色無地」
色無地
次に多いのが、色無地と呼ばれる柄がないお着物。
柄がない分、訪問着や付下げと比べ、落ち着いた雰囲気となります。
控えめな装いで式典に出席されたいお母さまに、おすすめです。
家紋
また色無地には、背中の部分に家紋を入れてある事があり、逆に入れていない事もあります。
一般的には、一つ紋を入れてある方が着物の格が高くなり、より礼装用に向いているとされますが、紋が入っていない色無地でご出席されても問題はありません。
帯は何をしめれば良い?
訪問着・付下げのお着物には、袋帯(ふくろおび)と呼ばれる礼装用の帯を合わせます。
また色無地には、袋帯・名古屋帯の2種類の帯をあわせる事がありますが、卒業式・入学式はフォーマルな場ですので、より格が高い袋帯を合わせた方が良いでしょう。
卒業式・入学式の着物で違いはある?
「卒業式と入学式の着物で、違いはあるのでしょうか?」
というご質問もよくお受けします。
一般的には、
- 卒業式は先生・ご友人との別れの場のため「やや落ち着いた色柄」を
- 入学式はあらたな出会いの場のため「華やかで明るめの色柄」を
と言われることがあり、インターネット上でも、そのようなことが書かれている事があります。
しかし実際は、卒業式と入学式で使い分けるほど、何枚も和服をお持ちの方は少なく、どれが落ち着いて、どれが華やかなのか、一般の方にはわかりづらいと思います。
この点については、明確なルールはありませんので、あまり気になさらず、卒業式と入学式で同じ着物を着ていただいても、とくに問題ありません。

帯揚げ

帯締め
ただ、どうしても気になる方は、帯揚げ・帯締めなどの小物を、卒業式と入学式で、すこし変えてあげると良いでしょう。
当店でも毎年、式典用の小物コーディネイトのご相談を、たくさんお受けします。
お着物の準備方法は購入?レンタル?
この式典用のお着物ですが、お母さまはどのような方法でご準備をされるのでしょうか?
おもに4つの方法があります。
- 購入する
- レンタルする
- 知人・友人から借りる
- 古い着物を活用する
1. 購入する
まず最初に挙げられるのは、あらたに購入したり、お嫁入りのお支度として購入した着物を活用する方法です。
お母さま用に購入した着物ですので、当然のことながら、
- 色柄が自分の好み
- サイズがピッタリ
- 気兼ねなく着られる
などのメリットがあります。
いっぽう、保管場所や着用後のお手入れが必要となります。
2.レンタルする
次に貸衣装店などでレンタル(借りる)する方法です。
この方法ですと、ご自分の好きな着物を必要な時だけ借りることができ、保管やお手入れの必要もありません。
最近は貸衣装店だけでなく、写真館・呉服店などでもレンタルでき、昔にくらべ、手軽にご準備することができます。
さらにインターネット上でも、たくさんの着物レンタルショップがあります。
3.知人・友人から借りる
この知人・友人から借りるという準備方法は、昔にくらべ少なくなってきています。
理由としては、
- 和服を持っている方が少なくなった
- 着物レンタルの普及
- 汚したり出来ないので相手に気をつかう
などが挙げれます。
そしてもし、お着物を借りたのであれば、きちんとクリーニングをしてお返しするのがマナーです。
4.古い着物を活用する
最後に説明させていただくのが、おばあ様・おば様などが、かつて着用した着物を活用するという方法です。
成人式でも、ママ振りと呼ばれる母親の振袖を着る方が増えているように、お子様の学校行事でも、タンスに眠る古い和服を活用される方が増えています。
この方法には、新たに購入するわけではないので、費用もお値打ちに済み、和服の点数も増えないというメリットがあります。
また昔は、素晴らしい逸品がたくさん販売されていたので、ものによっては、新しい着物の並んでも見劣りしません。
その一方で古いため、汚れがついていたり、持ち主と身長が大きく違う場合は、サイズが合わないというデメリットもあります。
この染み抜き・サイズ直しには、時間がかかりますので、昔の着物でご出席される場合は、3ヵ月前には準備を始める必要があります。
さらに、帯揚げ・帯締め・草履・バック・着付け小物など、和服を着るために必要なアイテムが揃っていない事もありますので、事前にチェックしておきましょう。
卒業式・入学式の着物販売店「きものやまなか」
「きものやまなか」では、卒業式・入学式用の訪問着・色無地を販売しております。
また、古いのお着物のクリーニング・サイズ直し・小物のコーディネイト・足りない小物の販売にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
「きものやまなか」の訪問着
訪問着 68,000円
訪問着 68,000円
訪問着 88,000円
訪問着 98,000円
訪問着 128,000円
訪問着 138,000円
訪問着 168,000円
訪問着 168,000円