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成人式の振袖は【1年前】に決めないと間に合わないの?

振袖は仕上がりまでどれ位かかるの?

成人式に間に合うか カレンダー

最近、多くのお母さまより、

 

「振袖は1年前に決めないと、成人式に間に合わないのですか?」

 

という質問を電話やメールでたくさん頂くので、お答えさせていただきます。

 

「1年前に決めないと間に合わない」という情報は間違いです。

 

たとえば、当店で振袖を購入したり、ママ振りを直した場合、下記の納期で仕上がります。

 

購入の場合
お仕立て期間 約3ヵ月

 

 

ママ振りの場合
丸洗い 約2ヵ月
丸洗い+染み抜き 約3ヵ月
部分サイズ直し 約2ヵ月
仕立て直し 約4ヵ月

 

多少の違いはありますが、どのお店もおおよそこれ位の納期で仕上げておらえますし、もっと早く仕上げるお店もあります。

 

つまり、夏や秋に決めたとしても、作業内容によっては十分間に合います。

 

ではナゼ、おおくの方が「振袖は1年前に決めないと間に合わない」と、勘違いされるのでしょうか?

 

それは次の2つの理由からです。

① 友人・知人から聞いた

成人の日イラスト

まずは、知人や友人から聞くケースです。

 

とくに1年前は、ひとつ上の方の成人式が開催されます。

 

この時期は多くのメディアで成人式のニュースが流れるため、消費者の意識も高まり、展示会も頻繁に開催されるため、振袖を決める方も自然と多くなります。

 

そして、自分が振袖を決めてしまうと、どうしても人に言いたくなる(自慢したくなる)心理が働き、

 

「振袖もう決めちゃったわ!」

「えっ 振袖まだ決めてないの?」

「はやくしないと間に合わないよ!」

 

と、振袖を予約した方からまだ予約していない方へ、伝言ゲームのように振袖の話題が伝わっていきます。

 

とくに、何人もの友人が集まる中で言われると、何も知らないお母さま・お嬢さまは、

 

「えっ 私たち遅いのかしら…」

 

と、焦ってしまいますよね。

和裁士の写真

 

ただ、最初に申し上げたとおり、2~4ヵ月もあれば仕立ては十分間に合います。

 

また呉服屋の立場から申し上げると、1年前の段階で全てのお客さまが振袖を決めてしまうという事はありません。

 

とくに最近は振袖を決める時期が、むかしに比べ分散化しています。

 

早い方は2年以上前に決めてしまいますが、遅い方ですと成人式のギリギリ2~3ヵ月前になって、お越しになるお客さまもいます。

(ただし、2~3ヵ月前ですと作業内容によっては間に合わないこともあります)

 

振袖を決めるのに「最適な時期」というのは、そのお家のおかれている状況によって様々ですので、あまり周りの雰囲気にまどわされず、ご自分のペースで検討する事が大切です。

 

「1年ぐらい前に振袖を決める方が多い」のは事実ですが「1年前に決めないと成人式に間に合わない」という理由で決めるのであれば、それは間違った振袖選びですので、お気をつけください。

② 店員から聞いた

悪徳営業マン

 

さて問題なのは②の場合です。

 

これは、下見などで振袖ショップを訪れた際、お店の店員より、

 

「1年前なのに、まだ決めてないんですか?」

「もう、ほとんどの方が決めてますよ!」

「振袖なくなってしまいますよ~」

 

などと、言われた場合です。

 

ただこれは、店員が振袖を買ってもらいたいが為のセールストークです。

 

成人式まで3ヵ月を切った時期ならわかりますが、まだ1年以上もあるのに、このよう文句で消費者を勧誘することは、単に自分たちの売上がほしいだけと言えます。

 

たとえば同じ呉服屋の立場から、先程のセールストークに、ツッコミをいれさせて頂くと、次のようになります。

 

「えっ、1年前なのにまだ決めてないんですか?」

⇒ 半年前に決めても、成人式には十分間に合います。

プロのなのに、着物が仕上がるまでの納期も知らないのでしょうか?

 

「もう、ほとんどの方が決めてますよ!」

⇒ ウソです、そんな事はゼッタイありません。

ちなみにそういう事をいうお店に限って、成人式の1~2ヵ月前に「まだ間に合う!振袖最終セール」みたいなイベントを開催したりします。

 

「振袖なくなってしまいますよ~」

⇒ メーカー側は、つねに振袖の供給を続けていますので、年間を通じて市場から振袖がなくなるという事はありません。

それとも、自分たちのお店が「品揃えが少ない」「あらたに振袖を仕入れるお金がない」という意味で言っているのでしょうか?

 

18歳成人について

詐欺師イラスト

また、さらに悪質なケースでは「18歳成人」の話題にからめて、

 

「令和5年の成人式からは、18歳で開催されるので、高校生のうちに準備しないと間に合いませんよ!」

 

などと、あきらかに間違った情報を伝え、振袖の早期契約に誘導しようとする業者もいます。

 

この2023年【令和5年】1月からの成人式につきましては、全国的にほとんどの自治体が、今までどおり20歳での開催を表明しており、現時点で成人式の参加年齢を「20歳から18歳へ」引き下げるのは、北海道 別海町(べつかいちょう)三重県 伊賀市の2つの自治体のみです。

 

日本経済新聞【18歳成人は2市町のみ】

伊賀市役所ウェブサイト

 

ちなみに「きものやまなか」のお店がある愛知県内においては、名古屋市をはじめ、全ての自治体(38市14町2村)が、2023年以降の成人式も、今まで通り20歳で開催することを決定しております。

 

つまり、全国ほとんどの地域において、振袖の準備を始める時期は、これまでとなんら変わりありません。

 

愛知県の成人式は20歳で開催

18歳成人で成人式はどうなる?

 

ここまでくると、消費者契約法の「不当な勧誘」に該当する恐れがあり、もはや悪徳業者による詐欺行為といってもいいでしょう。

 

消費者庁「不当な勧誘」について

 

最初にお話しさせていただいた「①友人から聞いた」のケースでは、悪気なく話をしている事が多いです。

 

しかし、この「②店員から聞いた」では、店員が自分でウソを言っている事をわかっていながら、自分たちの売上ために勧誘しようとする行為なので、たいへん悪質です。

 

このようなトークで、成約をすすめるお店では、購入・レンタル・ママ振りのうち、どのような準備方法であっても、契約されない方が良いでしょう。

 

【参考ブログ記事】

こんなお店で振袖をゼッタイ買ってはいけない!

こんなお店でママ振りの相談をしてはいけない!

 

 

この記事を書いた人

 

振袖選びのポイント

 

成人式の振袖なら「きものやまなか」

きものやまなか店舗外観

 

振袖の購入や、ママ振りのアレンジをご希望の方は、創業161年の「きものやまなか」にお任せ下さい。

きものやまなか振袖美人

「やまなか」にて、成人式のご準備をされたお客様の写真です。

(写真をタップすると拡大されます)

 

 

愛知県名古屋市の振袖販売店きものやまなか

愛知県名古屋市のママ振袖専門店きものやまなか

 

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