【18才成人】民法改正であなたの成人式はいつになる?
2022年01月29日
2023年から成人式は18歳【高校3年生】になるの?!
民法の改正で、2022年【令和4年】4月1日より成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。
それにともない気になるのが、2023年【令和5年】1月(年度でいうと2022年度)から「成人式は何歳で出席するのか?」という問題です。
従来ですと、大学2年生(もしくは就職2年目)の1月に成人式を迎えるはずが、18歳となると、高校3年の1月になりますので、振袖の準備も含め、年頃のお嬢さまを持つ親御さまからすると、とても気になるところですね。
今回は、この成人式の参加年齢について解説したいと思いますが、その前にご自分が何年の成人式に出席されるのか、下記の早見表で確認してください。
成人式対象年齢【生年月日 早見表】 | |
---|---|
2023年 | 平成14年(2002年)4月2日~
平成15年(2003年)4月1日 |
2024年 | 平成15年(2003年)4月2日~
平成16年(2004年)4月1日 |
2025年 | 平成16年(2004年)4月2日~
平成17年(2005年)4月1日 |
2026年 | 平成17年(2005年)4月2日~
平成18年(2006年)4月1日 |
2027年 | 平成18年(2006年)4月2日~
平成19年(2007年)4月1日 |
2028年 | 平成19年(2007年)4月2日~
平成20年(2008年)4月1日 |
全国ほとんどの地域で今までどおり20歳で開催
さて、この問題について結論から申し上げると、2023年1月(2022年度)以降の成人式も、全国ほとんどの地域で従来どおり20歳で開催されます。
なぜなら、この記事を更新した2022年1月の段階で、ほとんどの自治体が2023年1月(2022年度)以降の成人式も、従来どおり20歳のまま開催すると決定しており、その数は日を追うごとに増え続けています。
20歳での成人式継続を表明した地方自治体
⇒ 名古屋市全区
⇒ 愛知県 豊田市
⇒ 愛知県 豊川市
⇒ 愛知県 日進市
⇒ 愛知県 岡崎市
⇒ 愛知県 安城市
⇒ 愛知県 西尾市
⇒ 愛知県 知多市
⇒ 愛知県 東海市
⇒ 愛知県 田原市
⇒ 愛知県 あま市
⇒ 愛知県 長久手市
⇒ 愛知県 尾張旭市
⇒ 岐阜県 山県市
⇒ 京都市
⇒ 奈良市
⇒ 大阪府 豊中市
⇒ 香川県 高松市
⇒ 愛媛県 新居浜市
⇒ 福岡県 福津市
⇒ 宮崎県 都城市
※ こちらに掲載している自治体はごく一部です。
成人式の開催年齢については、民法改正後も基本的に、地方自治体の判断にゆだねられています。
つまり、お住まいの地域の自治体が「成人式は18歳」とすれば18歳になり、「今までどおり20歳で」とすれば、従来どおり20歳のままで成人式が開催されます。
しかし、2022年1月の段階で「20歳から18歳へ」参加年齢の引き下げを表明している自治体は、全国でも北海道 別海町(べつかいちょう)三重県 伊賀市の2つの自治体のみです。
(もし、このブログをご覧の方で「18歳成人式」に変更する自治体をご存知の方がおられたら教えて頂けると嬉しいです ⇒ メールの連絡先です )
18歳ではないですが、大分県国東市では、成人式を19歳(大学1年もしくは就職1年目)に引き下げ、夏の8月に開催するとの情報があります。
18歳で成人式を開催する5つのデメリット
ではナゼ、どの自治体でも「成人式は20歳のままで」という流れになっているのでしょうか?
これは成人式を18歳(高校3年生)で開催すると、次のようなデメリットがあるからです。
① 大学受験と重なる
高校3年の1月といえば、受験シーズンのまっただ中。
今後の進路を左右するとても大切な時期で「成人の日」が終わったすぐ後に、大学入学共通テストも控えています。
そんな中、成人式を開催すれば、受験生への負担も増え、式典への参加率も大幅に低下する事が予想されます。
② 就職活動と重なる
卒業後、就職を希望する方にとっても、この時期はまだ就職活動中である事が多く、大学受験と同様、出席者への負担が大きくなる事が予想されます。
③ 経済的負担が増える
現在、日本の大学進学率(短大・専門学校を含む)は70%を超えていますが、高校3年生の1月頃は、受験費用・入学金・1人暮らしの引っ越し費用の準備など、お金が必要な時期です。
そんな中、成人式の晴れ着(振袖など)の費用が重なれば、参加者への経済的負担がさらに増えることになります。
④ 3学年合同の成人式開催が難しい
もし、成人式を18歳に変更した場合、民法改正後、初めての成人式となる2023年1月(2022年度)の成人式は、一度に3学年分(18・19・20歳)の成人式を開催しなければなりません。
ただ、現状の3倍の広さの会場・着付士・美容師を確保するのは、困難を極めると予想されます。
また、日程を学年ごとに分散する案もありますが、この日程分散は、自治体スタッフ・着付・美容関係者の負担軽減のため、出席者が多い大都市圏を中心に、すでに行われています。
そのため、これ以上日程を分散したとしても、さらに関係者の負担が増えるだけで、現在と同じようなレベルの式典を、3つの学年で開催することは難しいと考えられます。
⑤ 同窓会としての楽しみがなくなる
成人式は基本的に、小学校・中学校単位で開催されることが多く、会場で旧友と再会し、式終了後も楽しい時間を過ごすというのが恒例となっています。
そしてその「楽しみ」があるため、これまで高い出席率を保ってきました。
しかし、これが18歳成人となると、①~③の理由から出席率が大幅に低下し、受験や就職活動中の方は、久しぶりの再会を楽しんでいる時間もありません。
また、18歳成人になった場合、参加者の負担を減らすため、いま在籍している高校単位で「簡素な成人式」を開催する自治体が、出てくる可能性もあります。
その場合、いま一緒である高校3年生のクラスメイトと、そのまま成人式を迎えるわけですから「同窓会としての成人式」はなくなります。
以上 5つの理由から、2023年【令和5年】1月(2022年度)以降の成人式も、20歳での成人式継続を発表している自治体がほとんどであり、今までどおり20歳のまま開催される可能性が高いので、ご参考にしてみて下さい。
18歳成人に変更した伊賀市では反対署名も
いっぽう、2022年度から成人式を18歳で行う伊賀市では、今までどおり20歳での開催を希望する市民から反対署名があつまるなど、物議を呼んでいます。
お住まいの地域の成人式が何歳で開催されるか調べる方法
もし、お住まいの地域の成人式が、2022年度以降、何歳で開催されるか知りたい方は、下記のリンクをクリックし、最後に「お住まいの地域名」を入力して検索してみて下さい。
すでにその自治体が、方針が発表している場合は、検索結果に表示されると思います。
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「やまなか」にて、成人式のご準備をされたお客様の写真です。
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