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「はれのひ騒動」の原因と振袖業界への影響

2018/02/18

はれのひ騒動とは?

 

篠崎社長による謝罪会見

 

ニュースなどで 皆様もうご存知かと思いますが、2018年(平成30年)1月8日 成人の日に「はれのひ」という振袖レンタル業者が、夜逃げ同然に店舗を突如閉鎖し、このお店で振袖を購入したりレンタルしたお客様が、着付ヘアメイクのサービス受ける事ができず、一生に一度の成人式に出席できない事件が発生しました。

 

ウィキペディア「はれのひ騒動」について

 

私も日々お客様と接し、ご両親・おじい様・おばあ様がお嬢様の振袖を着て成人式にご出席される事をどれだけ楽しみにされているかを肌で感じているだけに、被害にあわれた方々の 成人式当日の不安や悲しみを思うと、同じ業界にたずさわる者として本当に心が痛みます。

 

これだけ深刻な事態になってしまった理由

倒産_女性_400

過去において、このような振袖業者の倒産というのは、いくつもございました。

 

ただ今回テレビでも連日取り上げられるほどの騒動になっているのは、発生したのが、成人式当日だったからです。

 

私も長い間この仕事にたずさわっておりますが、これほど大規模で、夜逃げ同然の店舗閉鎖は聞いたことがありません。

 

もし「はれのひ」の経営破たんが、少しでも前にわかっていたら、購入やレンタルした晴れ着は戻って来なかったとしても、お嬢様が成人式に出席できないという最悪の事態だけは避けられたかもしれません。

 

報道によると、この会社は 従業員への給料や取引先への支払いも滞納していたようで、実質的にはかなり前から経営は破綻しており、非常に悪質だったと言わざるを得ません。

 

裏目に出てしまった振袖サービスのフルパック化

さらに今回の騒動において、被害を大きくしてしまった「もう一つの理由」に、振袖サービスのフルパック化が挙げられます。

 

このフルパック化とは、いったん振袖を購入したり、レンタル契約をしたら、当日の着付け・ヘアメイク・写真も、特典として全てそのお店でやってもらえるという振袖関連サービスの一元化のことを指します。

 

成人式の前撮り着付けヘアセットイラスト

 

かつて お母様の時代は、成人式の晴れ着を呉服店や百貨店で購入しても、当日の着付は、自分で別の美容室などに予約をし、撮影は撮影で自分で写真館さがしてお願いしないといけないため、成人式を迎えるにあたり、いくつものお店をハシゴしなければいけませんでした。

 

しかし最近は少子化に伴い、業界内での競争も激しくなってきたため、消費者の利便性を考え、振袖を買ったりレンタルしたら、当日の着付けも写真撮影も、成人式に関連するサービスは、全てそのお店でやってもらえるという「サービスのワンストップ化」が進んでいます。

成人式の振袖を女性のイラスト

 

着物離れが進む中、今の時代においても、振袖の着用率が昔とあまり変わらないのも、このフルパック化が大きく貢献しており、着付けはもちろんのこと、着物をたためないなど、和服のことをあまりご存じない消費者の方でも、このサービスがある事により、安心して成人式を迎えることができます。

 

ただ、今回の「はれのひ騒動」に限って言えば、このフルパック化が裏目となり、振袖は1年以上も前に出来上がっていた(予約していた)としても、当日まで業者にすべて預けているため、振袖を持って夜逃げをされてしまうと、もはや打つ手がなくなってしまいます。

 

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振袖詐欺被害に遭わないようにするには?

詐欺師_男性_380

これから成人式をお迎えになる方にとって、この様な悲惨な騒動を目のあたりにすると、同じような事態に巻き込まれたくないとお考えの方も多いかと思います。

 

ただ「振袖詐欺被害に遭わないようにするには、どうすれば良いのか?」というご質問に対しては、残念ながら被害を100%防ぐ方法はありません。

 

成人式当日だけに限定して言えば、振袖を購入したら、完成後、当日までその着物を自宅で管理し、当日の着付けなどは 信頼がおける別の美容室などでしてもらうという方法もあります。

 

ただこの方法ですと、特典として付いてくる当日の着付サービスが利用できなくなってしまいますし、レンタルの場合ですと、あくまでその振袖は業者の所有物ですので、当日まで長期にわたり、予約した晴れ着を自宅で保管するというのは難しいかもしれません。

 

また倒産という点においては、大企業であっても、老舗であっても、潰れる可能性がない会社は、この世に存在しないという現実があります。

 

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「はれのひ騒動」が振袖業界に与えた信用不安の影響

この「はれのひ騒動」は、被害に遭われた消費者の方だけでなく、呉服業界全体にも信用不安というかたちで多大な影響を与えました。

 

焦って電話対応する男性のイラスト

 

とくに「はれのひ」と同じように、レンタルを中心にサービスを展開している、中堅ならびに大手の振袖チェーン店では「来年の成人式、おたくのお店は大丈夫なのか?」という問い合わせや、一時的なキャンセルの申し込みが殺到し、現場はかなり混乱したと、多くの同業社の方から伺いました。

 

というのも、振袖業界では ほとんどのお店が前金制のため、成人式は1年後であっても、契約した段階でお金は全額支払ってしまっているからです。

 

早い方ですと、2年後の成人式の予約をしている方もおられますので、このような騒動が一度発生してしまうと、業界への信用不安は一気にひろがってしまいます。

 

「はれのひ騒動」で思うこと

 

はれのひロゴ

 

この騒動が起きてから現在にいたるまで、振袖にたずさわる者の責任がいかに重いか、私自身あらためて考えさせられています。

 

とくに成人式というイベントは、結婚式と同様 ご家族から祝福を受け、二十歳の成人を祝う大切な儀式であり、お嬢様の振袖姿を見て涙するご両親や、おばあ様の姿を今まで何度も見てきました。

 

成人式にはそれだけ多くの感動があり、その時の思い出はお嬢様の心の中にしっかりと刻まれ、次の世代にも受け継がれていきます。

 

そんな大切なイベントが、今回の騒動によって台無しにされてしまったというのは、同業者として大変残念であり、2度とこういった事件が起きないことを願うばかりです。

 

そして被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げると共に、もうこれ以上皆様が傷つくことがないようお祈り申し上げます。

                                                               きもの やまなか 店主 山中邦彦