しつこい呉服屋の【上手な断り方】
2023年05月13日
押し売りしてくる着物屋にはこう答えよう
こんにちは。「きものやまなか」店主の山中邦彦です。
さて最近、お客様より「しつこい呉服屋の断り方ってありますか?」と、聞かれることが… ないです(笑)
さすがに、呉服屋に直接そんなこと聞きにくいですよね。
でも「知りたい!」と思っておられる方は、ゼッタイ多いはず。
教えましょう!
呉服屋が教える「上手な呉服屋の断り方」
私たちはどんな事を言われたら、あきらめるのか?
ただその前に、あまり効果がない断り文句をご紹介します。
効果がない呉服屋の断り方とは?
それは「最近きもの着ないから…」です。
なぜ効果がないかと言うと、この文句は和服に興味がない方も、着物好きの方も、全てのお客様が口にするセリフだからです。
私もこの仕事を始めて25年以上たちますが、今まで何千回この文句を聞いたでしょうか。
しかしそう言いながらも、和服を買っていかれるお客様をたくさん見てきました。
もちろん、無理におススメしていないにも関わらずですよ。
つまり「着物は着ないから」と言われ、その言葉をまに受けていたら、われわれ呉服屋はそもそも仕事になりません。
「着物は着ないから」は、わたしたち呉服屋には「こんにちは~」「いいお天気ですね~」ぐらいにしか聞こえないのです。
かといって「要らないって言ってるでしょっ!!!」 と、きつく断るのもカドが立ちますし、ご自分の品性を落としそうでイヤですよね。
では、呉服屋からの誘いを当たり障りなく、スマートに断るには、どうしたら良いのでしょうか?
上手な呉服屋の断り方とは?
それは「実はうちの親戚に呉服屋がいるんです」という文句です。
これを言われると、たいていの呉服屋さんは「あ~~ こりゃダメだ・・・」と思って あきらめると思います。
一番相手を傷つけず、上手に断れる文句ではないでしょうか。
ただ中には、そんな事を言われて あきらめない「頭の悪い店員さん」がいるかもしれません。
実際、今はもう潰れてしまった大手着物チェーン店のマニュアルには「親戚に呉服屋がいる」と言われたら、次のように言い返しなさいと書いてあったそうです。
「いやね奥さん、親戚だと商品が気に入らなくても断りづらいでしょ。
気をつかって、値切ることだってしにくいし・・・」
確かにそういう事はあるかもしれないが、少なくとも「そんな失礼な事を言うアンタの店では買わないよ」と思いますよね。
そこでそんなレベルの低い店員には、次のセリフでトドメを刺してあげて下さい。
「いま親戚と言いましたけど、うちの実家なんですけど・・・」
この言葉で、まだしつこく食い下がってくる着物屋がいるとしたら、そのお店はもはや呉服屋ではなく、何かのキャッチセールスか悪徳販売の業者かと思われます。
どうぞお気をつけください。
老舗呉服店「きものやまなか」
「きものやまなか」は創業160年の呉服店です。
お着物の購入からお手入れまで、安心してご相談できるお店を目指しておりますので、和服のことならお気軽にご相談ください。